2020-Ishikawa, Kanazawa
2019 - a piece of ショップカード
家具の制作工程でどうしても発生してしまう木の端材を、ブローチやペンダントなどのウッドアクセサリーへアップサイクルする【a piece of】。
このブランドの商品パッケージとショップカードのイラストの依頼を受け、〈ケヤキ〉〈セン〉〈アサダ〉〈ウォルナット〉という4つの木材をそれぞれキャラクター化しました。
各パッケージの配色は、木材の色や風合いから想起される四季の色をイメージしています。
Process
4つの樹種のキャラクター化にあたり、
木材の用途や質感、外観などの特徴をもとにモチーフを決めていきました。
ケヤキ:春。
存在感のある華やかな象の扇
扇型に枝を広げ成長するのが特徴。大きく成長した幹はまるで象の足のようにも見えます。
セン:夏。舟の上でギターを奏でる天狗
別名はテングノウチワ。その名の通り天狗のうちわのような形をした大きな葉が特徴です。ギター・エレキギターに使用されます。
北海道ではアイヌの人々にとって親しみのある木で、枝がトゲトゲしていることから魔除けの木として村の入り口に植えられたり、丸木船などの日用品として加工されていたそうです。
アサダ:秋。ミノムシ男
樹皮がミノムシのように剥がれるのが特徴。
果穂(かすい、小さな果実が穂状に多数集まったもの。)も心なしかミノムシみたいな形をしています。
何度釘を打っても釘抜けしない特性から靴の木型として使用されてきました。
ウォルナット:冬。色とりどりの美しいメロディを奏でる屈強なピアニスト
衝撃に強く頑丈で、狂いが少ないことから飛行機のプロペラやピアノとして使用されてきたウォルナット。
濃い茶、黒、紫、赤紫と様々な色が混ざるグラデーションの美しい木肌が特徴です。
大学時代の先輩から声をかけてもらい、自由に想像をふくらませて楽しく制作させていただきました。
サンプルでいただいた木材は可愛くて捨てられず、今は自宅でアクセサリー用の台座として使っています。
Design:KuKi 北川里沙 https://kuki-rk.com
Instagram > @accessory_a_piece_of