2021.6.1 - 6.20
いなずみあきこイラスト展〈満ちる時〉
同時開催 Ferdinand Yen〈祭のデザイン〉
@三軒家アパートメント西館２階ギャラリー
心に何かが満ちていく時間」をテーマにしたイラスト展示を、友人のフェルディナンドさんによる「世界のお墓」の写真展と共に同時開催しました。
コロナ禍での開催には不安もありましたが、色々な方が会場を訪れてくださり無事に展示を終えることができました。ご来場の方や画面越しに展示を見守ってくださった皆さん、本当にありがとうございました！
Artworks | 展示作品
Description | 作品解説
【小さなトタンの家】 尾道の古物屋〈all better〉さんで見つけた手のひらに収まるくらいの小さな額縁。
この額にどんな絵が合うかなと考えながら、小さな猫の家を描いてみました。（顔彩、インク）
【双子の紫陽花姫】 ３年前、仕事で花々のイラストを描いたのをきっかけに、家族の誕生日や記念日に花の絵を送るようになりました。
6月生まれ、双子座の母の誕生日に描いた紫陽花のお姫さまです。（レーザープリンター、色鉛筆、イラストマーカー）
【カーネーションと3匹の猫】 母の日に描いたカーネーションと猫。金の顔彩を使って工芸的な雰囲気を出すことを試みました。（顔彩、インク）
イラストマーカーのにじみで羽毛のふわふわ感を出すことを試みました。（イラストマーカー、色鉛筆、金のゲルインクペン）
【2匹】いつもお世話になっている方が飼っているペットの文鳥をモデルに。
【港】 富山県岩瀬にある港町の喫茶店「コモン天下堂」。北欧の紳士服、香辛料の効いたカレーと美味しい珈琲、聡明な表情の猫、彫刻が美しい薪ストーブのある空間です。
お店のご主人のもとに集まり、言葉を交わし合って安らいだ時間を過ごす人々は、航海の途中に港で一休みする船のようにも見えます。 （レーザープリンター、色鉛筆）
【渡船】
大学の時に美術館で見た仏画。紺の紙に金泥で仏様が描かれており、その美しい色合いがずっと心に残っています。
それから数年経ち、ある月夜に尾道水道沿いを散歩していた時、海を渡る船が夜空に浮かんでいるように見えました。
月の金と空の紺。昔見た色合いを思い出しながら夜の尾道を描きました。 （レーザープリンター、金のゲルインキペン）
こんな喫茶店があったら良いなとイメージを膨らませて描いたものです。
【喫茶図書室】 2014年、金沢のブックカフェ「あうん堂」のメニュー用に描いた架空の喫茶店をリバイバルしました。
一つ一つのモチーフが生き生きとするよう、もう一度今の自分のタッチでリメイクしました。 （レーザープリンター）
【ぼくの伯父さんの家】 1958年フランスのコメディ映画「ぼくの伯父さん」より。監督のジャック・タチ自身が飄々と主人公の「ユロ伯父さん」を演じています。
伯父さんがアパートをぐるぐると巡る長回しのシーンでは、ほど良いスケール感の建物と人との関係性が見ていて心地よいです。
タチ監督の手にかかると、人間も動物も、くすみ色の古びた街並もハイテクな最新機器も、世界にある様々なものが新鮮にユーモラスに見えてきます。
その瑞々しい遊び心をイメージした色で、アパートをカラフルに彩り描きました。 （レーザープリンター）
【猫の家】 守り神のお腹にすっぽり収まり、くつろぐ猫の絵です。
心地よい空間は、その人にとってお母さんを感じさせるものなのかもしれません。 （イラストマーカー、金銀のゲルインク、色鉛筆）
Ferdinand Yen〈祭のデザイン〉
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お墓というものは怖いものとして忌み嫌われがちですが、冠婚葬祭の「祭」として重要視され人間の歴史とともに世界各地で様々なデザインの墓が作られてきました。この展示がその「祭」のデザインを見直すきっかけになれば嬉しいです。
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Ferdinad Yen → Instagram
その他、小さな作品たち。
DM design：大峯 竣平（デザインオツ）
https://ooaaaa.com
尾道三軒家アパートメント
https://sangenya-apartment.jimdofree.com
原画や複製画の購入をご希望の方は、お気軽にご連絡ください。