chapter 2. 七夕のお話

1939年8月午前 1 1 時

 

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祖母が小学生の時に岡山で見たという、アマガエル色の服を着た男たちの列。祖母曰く「まるで囚人のようだった」と。
日本各地に残るお墓は、彼らが確かにそこに生き、祖国に戻ることなく亡くなったという事実を物語っています。祖母から聞いたエピソードを元に、生口島の伝統行事を絡めながら想像をふくらませ描いた、シンプルな弔いのストーリーです。

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