
2015-Ishikawa,Kaga
2015. 加賀温泉 お薬師さんの散華
2015年、石川県・加賀温泉郷の5つのお寺の秘仏ご開帳に合わせ「加賀温泉お薬師巡り」という記念イベント用に散華のイラストを描きました。
加賀温泉には薬師如来をご本尊として温泉を守護するお寺があり、町の人々からは「お薬師さん」と呼ばれ親しまれています。
それぞれの町の文化や伝承などを取り入れながら、実際の仏像のお顔を元に個性豊かな5人の薬師如来さまを描きました。
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散華とは、寺院で法要を行うときに仏さまを讃え供養するために花を撒くことです。元々は生花が撒かれていましたが、次第に蓮の花びらの形をした紙が代用されるようになりました。現在は、この紙製の花びらに彩色を施し記念品とするお寺もあります。
加賀温泉郷の四温泉と五ヶ寺をめぐって散華を集めていくイベント。集めた散華を並べると、1つのご真言が現れるようになっています。

温泉寺(山代温泉)| 山代温泉発見の起源と言われるヤタガラスと、山代大田楽の踊り手たち

大王寺(粟津温泉)|瓔珞(ようらく…仏様のジュエリー)が特徴的なおしゃれなお薬師さま。

愛染寺(片山津温泉)|縁結びのハート絵馬で有名なお寺。温泉が湧き出る湖、柴山潟とつがいの鳥たちを描いています。

医王寺(山中温泉)|山中温泉を愛した松尾芭蕉と、温泉街に沿って流れる大聖寺川を描きました。医王寺の宝物館には芭蕉が山中に忘れていったという杖が展示されています。

那谷寺(粟津温泉)|自然の岩山洞窟をご本尊として、「自然こそ神仏-自然智」の教えを大切に守り続けているお寺。岩山を背景に、生きとし生ける動物たちを描きました。
Client:U+株式会社ユウプラス 由田 徹
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愛染寺(片山津温泉)、薬王院温泉寺(山代温泉)、医王寺(山中温泉)、大王寺(粟津温泉)、那谷寺(粟津温泉)